ローデンバッハ・グランクリュ

これもベルギービールフランダース地方のオールドレッドと呼ばれるスタイル。乳酸発酵による酸味が特徴。
http://www.belgianbeer.co.jp/item/rodenbach/gran.htm
「1990年のが出てきたよ」というので、呑んでみた。泡はほとんど立たず、アロマはレーズンのような果実香がするが派手ではない。もともと2年くらい熟成させる作り方なんだけど、その味の深みがもう半端ではない。甘味と酸味があいまって、古い甘口のシェリー酒のような味がする。もちろん酵母の分だけヴォリューム感があり、それが辛うじてビールであることを思い出させてくれる。
だってもう14年か。「ビールは生鮮食品」と前に書いたが、これなどがその例外である。
このころの「グランクリュ」は、かつての「アレキサンダー*1と同じように一瓶ごとに紙で包んであるのだが、そのために光による影響がまったくなかったようで、最高のコンディションだった。
で、それをたまたま「サマー・クリスマス」のために余っていた、ターキーのクランベリーソースがけでいただいた。果実の酸味とローデンバッハの酸味が合わないわけはない。思い出しただけでとろけそう…。

*1:チェリーを加えて甘くしたヴァージョン。人気があったのに、なぜか数年前に製造中止。