太陽を盗んだ男

太陽を盗んだ男 ULTIMATE PREMIUM EDITION [DVD]
スカパーでやっていたのを観た。"なんとなく"観始めて、途中で少し悔んだ。すごい。観る方もエネルギーを使う映画だ。こういうピカレスクもできたんだな、昔は(いや、今でこそこういうエネルギーって必要なんじゃないのか?)。

ラストのどうしようもなさも最高。坂道を転げ落ちる巨大な鉄球のようなストーリーを止めるには、ああするほかなかったのだろう。

この映画に溢れる80年ごろの東京の風景は、本当に懐かしい子供のころの東京。でも大きくなってからも、出回る先は結構この辺ばかりだったな。新宿高層ビル群の未だに色褪せない近未来ぶりは、つくづくすごいと思う。

ジュリーの色っぽさも懐かしい。「勝手にしやがれ」の帽子にたまらないかっこよさを感じていた幼稚園児だったさ、自分は。

ローリング・ストーンズを呼ぶ」というあたり。こういう"苦労"を知らずに自分は、はじめてストーンズを聴いた4ヵ月後にはドームで跳ねていた。

「寡作」って2作しかないの!? >長谷川和彦