発泡酒・讃

たまに発泡酒麦芽を抑えたいわゆる節税発泡酒・以下同)を呑んではケチをつけているこの日記だが、自分はたしかに発泡酒が好きではない。発泡酒を呑んだときの不満感は、100円程度の割安では解消されないからだ。そういうのが自分の好きなビール(当然ここは麦芽を抑えない日本の酒税法による「ビール」・以下同)を駆逐しているかと思うと腹が立つ。酔えりゃいいならメチルでも呑んでろっつーの(大暴言)。

発泡酒は「第三のビール」の前に泡沫と消えそうな勢いだが、そうなるとちょっと可哀想になってくるのが卑怯なところで、さきほど散々ケナしつつも、発泡酒の可能性はもっと評価されて良いと実は思っている。発泡酒は「味のなさ」を逆手に取った場合、ビールよりもいいものができるように思うからだ。例えばキリンハニーブラウン。このほのかなハチミツの香りは、麦芽たっぷりのビールの場合はその後ろに完全に隠されてしまうだろう。このデリケートさは発泡酒ならでは。これがコンビニでも気軽に買える商品だというのは、もっと評価されてもいいと思う。他にも白麒麟(ただし最初のヴァージョン)などの小麦を使うビールも、もう一工夫あれば結構いいものができるのではないだろうか。

そういえばid:originalovebeer:20050206で「サントリーダイエットが気に入っている。理由はいずれ」と書いたのだが、その理由はまさにこの辺にある。
発泡酒麦芽をカットしている。ということは甘みとボディ感が減る。ゆえに薄く軽い味のビールができる。これこそ、「ダイエット」というコンセプトにはまさにうってつけの味ではないか。味それ自体がコンセプトを表しているのだ。美しいじゃないか。

「ダイエット」という名前のビールが発泡酒だとしても、ちっとも腹が立たないし、むしろたまにはこういうのもいいな、と思うわけだ。ちなみに自分はコカコーラよりも、コカコーラライトとかダイエットコークの方が好きだ。あの少しマヌケな味は呑み飽きがしないから。*1

*1:「ダイエットしたいのにビール/コーラかよ!」というツッコミは別次元の話なのでここでは無視。