2005年の私
読書
1年前の日記を見ると、あのころはちゃんと本を読んでいた。この1年、またもほとんど本を読まなかった。まともに自分で買って読んだのはこれだけか。
- 作者: 小泉文夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1994/09/12
- メディア: 文庫
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どこかの友人から内容だけはところどころ聞かされていたので、とても面白く読めた。日本の音楽はわれわれが思っているほど特殊なものではないし、東欧の民謡が日本人のノスタルジーを掻き立てるのもそれほど不思議なことでもないし、雅楽は思っている以上に「洋楽」だったりするのだ。そして門外漢には掴みづらい「邦楽」の世界の概要がわかるのもうれしい。次はぜひ「歌謡曲の構造」を読んでみたい。
音楽
音楽に関しては、「恋の片道切符/青い鳥」が11月にもなって今年はじめて買ったCDだった(去年の日記で何回か触れた『サンボマスターは君に語りかける』はプレゼントだったのである)。それが、年末になってようやく『キングスロード』絡みでオリジナルの曲を探しに中古屋へ行くようになり、その途中で、この数年放っておいたものが安く見つかったのでいくつか買った。
古今東西のギタリストで、この人が一番好きかもしれないというイジー・ストラドリン。佇まいがカッコイイし、作る曲も素晴らしい。音楽興味のベクトルが下がってしまってずっとアルバムを聴かずにいたのだが、今回ようやく買った数年前の3rdアルバム。田島貴男とはまったく対極の、一本調子のロックンロール。最高だ。
自分にとってローゼズといえばガンズである。しかし、ストーン・ローゼズ。これの良さが昔はぜんぜんわからなかった。今ならば聞けるかな?と思いたって買ってみたのだが、予想通りちゃんと聴けるような耳になっていた。10年も遅れるなよ。
マックス・カヴァレラのソウルフライ。かなり聴いていた1枚なのだが、ディスクをなくしたきりだった。もう10年近くも経つのか! これを聴いていた当時はなんてすごい音楽だとドキドキしたものだが、今改めて聴いて、いつのまにか時代の手垢が付いていたのには驚いた。モダンヘヴィも、もう歌謡曲のレベルにまで降りてきてたのね。
やれやれ、音楽的にもすっかり退化する一方だ。だけれど、もう「次はなんだ?」と追い求めるスタイルにはもう戻れないし、戻りたくない。今くらいのゆるやかなスタンスの方が、楽しいのも確かだ。MP3プレイヤーでさえ、今年も買わないんだろうな。