ベルリンフィル・ピクニックコンサート

その芸術劇場で、「ベルリン・フィルのピクニック・コンサート2005」をやった。「フレンチ・ナイト」ということで、ベッタベタなオールフランスプログラム。「のだめ」のマルレ・オケか、夏休みにやる子供向けのプログラムみたいだけど、むしろ野外で聴くには最高の選曲でしょう。夕暮れ時にビールでも飲みながら「牧神の午後」なんか流れてきた日にゃ、もうとろけて眠ってしまう…。テレビでは観客の様子もたくさん映っている*1。みんなビールでもがぶ飲みしながら、というイメージとは裏腹に、飲み食べしている人はあんまりいなかった。でもこちらは、途中で我慢しきれなくなって、コンビニへ走っておにぎりセットとビールを買ってきた。

「動物の謝肉祭」はもう最高。ゲラゲラ笑いながら見ていた。ホント変な曲(笑)。演目が江戸文字で書かれていたら、「白鳥」だけ黒文字で、あとは赤文字で書かれているに違いない。その後の「ボレロ」がなんかダラけちゃってたけど、しょうがないよね。

このBPOのピクニックコンサートでは、最後の最後に「ベルリンの風」という曲をやるのが恒例であるらしい*2。サビの部分で指笛を3回「ピューイピューイピューイ」と鳴らす掛け合いが楽しい。こうなっちゃうと、世界最高峰のベルリンフィルも、単なるドイツの陽気な楽団に成り果ててしまう。愉快。

パラパラと他のブログを見ていると、こういう野外オケが「日本にはないのかな」という声が多い。大丈夫。札幌のPMFでは、ピクニックコンサートが恒例なのです。
http://www.kitara-sapporo.or.jp/contents/ticket/pmf.html
今年こそ行きたいなぁ…ベルリンよりは近いし。ま、N響が日比谷の野音でやってくれないのも不思議だけど。

*1:その様子は、id:gymno:20060416を参照してください。

*2:恥ずかしながら、観るのはこれがはじめて。