Sepultura 『Chaos A.D.』

Chaos A.D.

XL』のころの田島貴男が『風の歌を聴け』のころの曲をやったらどうだったろう?…とアホな疑問を抱くのは、この広い世界にも10人もいないと思うのだが、その回答になるかもしれないのがこの一枚。しかも『SUNNY SIDE of ORIGINAL LOVE』を作っていたころ。

セパルトゥラは、ブラジル出身のメタルバンド。『Arise』でスラッシュメタルの一つの頂点に達した後の1枚が、この『Chaos A.D.』。冒頭からサンバのドラムが入るメタルのアルバムなんて想像できます? でもこれが実際にそう。まったく異種の物がフュージョンする快感。「ミクスチャー」という言葉ができるキッカケとなったに違いない歴史的傑作。実際、こういうアルバムを聞くと、『XL』のアレがいかに「なんちゃって」なものかがよくわかる*1

冒頭のような疑問を持てる方はゼヒ聴いてみてください。ただし、ヴォーカルがデス声(ダミ声でのシャウト)で良ければですが…。

*1:田島もそのつもりだったのだろうけどね。