4月1日

ピチカートの曲名にありそう(笑)。久々のはてなダイアリーだし、なにか気の利いたジョークでも…と思ったが、読む人も少ないからやめておこう。そういえば、マーヴィン・ゲイの命日なんだよね。冗談みたいな(まったく笑えないが)死に方をしたけれども。

Midnight Love

Midnight Love

『I WANT YOU』『What's Goin' On』のようなガチ名盤もいいけど、このラスト作も最高。つくづくマーヴィンは「エロ」が似合う男だよ。

恒例のリセット

やっぱり2MBでダメだ。もうそういう仕様だと思い込んで、使っていくことにしよう。

今回入れなおしたのはこんなあたり。

Linkin Park 『Minutes to Midnight』

ミニッツ・トゥ・ミッドナイト

新譜なのに、もう入っている。これがダウンロードできずにリセットしたので、まだ聞いていない。

Maroon 5 『It Won't Be Soon Before Long』

イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング
これも新譜なのに(略)。友人は「変わったね」と言っていたが、セカンドとしては充分ありえる形のアルバムじゃないかな(オリジナル・ラヴ基準で考えてるだけ?)。とってもソツのないアルバム。ジャミロクアイやベン・フォールズ・ファイヴのようなソツのなさ。デキスギなんだ。そこがよいのだが、しかし気に食わないところでもある。

Queensryche 『Operation: Mindcrime』

オペレーション:マインドクライム
コンセプトアルバムの最高傑作。最近『II』が出たらしいのだが、その前に『I』を復習しておこうと思って。というか、本当はちゃんとDVDでみたいんだよね。これを完璧にライヴでやってしまうなんて、信じられない。

Soundgarden 『Badmorterfinger』

Badmotorfinger
3rdアルバム。遠い昔にレンタルで借りたっきりだった。後期のような重さ重視になる前で、リフの質の高さがハッキリとわかる。ツェッペリンやサバスの後継者と目されたのもわかるよ。「Jesus Christ Pose」の鼻血がでるほどのカッコよさといったら!!

またリセット

Zenのプレーヤーは、8MB入るはずなのだが、2MB蓄積するころから、どういうわけか調子が悪くなる。またもハードリセットをする羽目に。これで2度目。
それで入れなおしたのが、これら。

Rolling Stones 『Get Yer Ya-Ya's Out!』

Get Yer Ya-Ya's Out!
「名盤」という話は聞いていたが、ファン暦約20年近く経ってやっと聴いた。何で今まで聴いてなかったのか、と激しく後悔&猛省。自分にストーンズを教えてくれた友人が、当時(初来日時)もっと猛プッシュしてくれたならばもっと早く聴くことができたのに…と逆恨みさえしてしまうほどだ(『LOVE YOU LIVE』は教えてくれたのに)。ジャケットの牧歌的な雰囲気とはぜんぜん関係なく、ミック・テイラー在籍時の「黄金期」のライヴが堪能できる。「Carol」のシンプルなロックンロールがたまらない。

Donny Hathaway 『Extension Of A Man』

愛と自由を求めて
ニューソウル四天王のうち、唯一なじみのなかったダニー・ハサウェイ。ベスト盤を聴いて、マーヴィンとはまた少し違うスィートな歌声に惹かれて、アルバムを改めてダウンロードした。オーケストラのインストではじまる、壮大な雰囲気の作品。でもオルガンの音がなんとも70年代で、和む。リターン・トゥー・フォーエヴァーを聴いているみたい。

Franz Ferdinand 『Franz Ferdinan』

フランツ・フェルディナンド
「take me out」をきっかけに、ようやくアルバムを聴いた。

Guitar Wolf 『ラン・ウルフ・ラン』

RUN WOLF RUN
数少ないギターウルフ。どうせメジャー後のCDは買っているからちょうどいいのだが。それにしても、どんなオーディオで聴いても音質がまったく同じなのは、本当にすごいな。「ロックとは何か」の回答のひとつだと、いつも聞くたびに思う。

Pink Floyd 『Meddle』

Meddle
邦題「おせっかい」。「吹けよ風、呼べよ嵐」ではじまり「エコーズ」で終わるアルバムだが、途中の小曲もまた魅力的。もっと早いころに聞いていたら、ロック観が違っていたろうな。まだ聴いていない「名盤」が多すぎる。

The Bird and the Bee 「Ralphi Rosario N' Jody DB versions」

本当はアルバムを聴きたかったのだが、そちらは購入専用しかなく、フリーで聞けるのがこのシングルだけだった。可愛いバンド名に似合わず「F-ckin Boyfriend」という曲名が愉快。

Sepultura 『Chaos A.D.』

Chaos A.D.

XL』のころの田島貴男が『風の歌を聴け』のころの曲をやったらどうだったろう?…とアホな疑問を抱くのは、この広い世界にも10人もいないと思うのだが、その回答になるかもしれないのがこの一枚。しかも『SUNNY SIDE of ORIGINAL LOVE』を作っていたころ。

セパルトゥラは、ブラジル出身のメタルバンド。『Arise』でスラッシュメタルの一つの頂点に達した後の1枚が、この『Chaos A.D.』。冒頭からサンバのドラムが入るメタルのアルバムなんて想像できます? でもこれが実際にそう。まったく異種の物がフュージョンする快感。「ミクスチャー」という言葉ができるキッカケとなったに違いない歴史的傑作。実際、こういうアルバムを聞くと、『XL』のアレがいかに「なんちゃって」なものかがよくわかる*1

冒頭のような疑問を持てる方はゼヒ聴いてみてください。ただし、ヴォーカルがデス声(ダミ声でのシャウト)で良ければですが…。

*1:田島もそのつもりだったのだろうけどね。

TEMPLE OF THE DOG『Temple of The Dog』

Temple of the Dog
私もそれほどのめりこんだわけではないにしても、シアトルのグランジは、日本では本当に人気がないよなと思うことがある。NIRVANAがその代表と思われていることはもとより、SOUNDGARDEN知名度のなさにも驚く。猫も杓子もカート・コバーンの名前は知っているのに、稀代のヴォーカリストChris Cornell*1の名前は知られていないも同然。テツ山内の話題は出ても、ヒロ・ヤマモト*2の話になることはない(時代が違うっての)。
そしてなにより、この感動的なアルバムがほとんど知られていないことには、「ロック・ストーリー」が大好きなこの国民性を鑑みても、なんだか拍子抜けにしか思えないのだ。*3

このアルバムの背景は少し深い。1980年代末のシアトルでは、サウンドガーデンと、MOTHER LOVE BONEという2つのバンドがシーンを引っ張っていた。ところが、マザー・ラヴ・ボーンのヴォーカリスト Andrew Wood が、1991年にオーヴァードーズにより頓死してしまう。突然のバンド解体という危機に直面したメンバーの Stone Gossard(G)と Jeff Ament (B)は、 サウンドガーデンから Matt Cameron(Dr)と、アンドリューの親友でもあった 先述のクリス・コーネルと一緒に、アンドリュー追悼のための即席バンドを結成する。それがこの「TEMPLE OF THE DOG」だった。
そして、このアルバムをきっかけに、PEARL JAMが結成される。グランジの中心人物は、そのヴォーカリストEddie Vedderであって、カート・コバーンではない。カートの訃報を聞いたとき、自分は「エディの間違いじゃないの?」と思った。そう思わせるくらい、当時のパール・ジャムはキケンなバンドだったし、伝え聞く限りアメリカでの影響度は大きかった。

要するにこれは、SOUNDGARDEN meets PEARL JAMというわけで、まさにグランジを象徴する作品なのである。即席バンドではあるが、単なる寄せ集めではない。楽曲のクオリティは異様なほど高く、捨て曲などまったくない、音楽の神が憑依している一枚である。1曲目の「Say Hello 2 Heaven」のクリスのシャウトは、サウンドガーデンでさえも聴くことのできない、天上からの叫びだ。この国でサウンドガーデンNIRVANAくらいに知名度があれば、きっとこの曲は神の御業のように崇められることだろうに。3曲目「Hunger Strike」では、エディがリードヴォーカルをとっていて、クリスとのデュエットが聴ける*4

今回ナップスターで10年ぶりくらいに聴いたが、はじめて聴いたときの感動をまったく同じように味わうことができた。泣ける。

さっきWikiで知ったのだが、ついにクリスはAUDIOSLAVEを脱退したようだ。やっぱりというかなんというか。RATM再結成なの?

*1:SOUNDGARDEN

*2:同じくSOUNDGARDENの結成メンバー。彼に代わって入ったベン・シェパードも沖縄出身だし、シアトルシーンは意外と日本と所縁が深い。

*3:身近にそういうあたりを好む友人が偶々いなかっただけ、という個人的な事情なのかもしれない。それならばそれでいい。しかしそれにしても、このバンドについて嬉々と語っている人に逢ったことがないし、サウンドガーデンだって今日自分が登録するまではてなのキーワードにさえなかった。

*4:ここをお読みの大半の方にわかりやすく喩えれば、ピチカート・ファイヴの『月面軟着陸』の「これは恋ではない」のような豪華さである。